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平澤真希

Nature piano

2019年、捨てられた赤いピアノに出会いました。
「音を出すなら何処か美しい場所で」と、
行き着いたのは人里離れた静寂で満たされた美しい広場でした。
恐る恐る一音をおとし「ポーン」と鳴ったとき、
音は木々にこだまし遥か遠くまで響き渡り、
鳥が歌い、蝶が舞い、
周りの自然とのハーモニーに溶けてゆきました。
この体験に魅せられたことが、
「ネイチャーピアノ」誕生のきっかけです。

ネイチャーピアノ 静かな湖畔で

心が洗われるような、美しい森の静かな湖畔で…
こんな時だからこそ、優しく癒され、
そっと寄り添う「心のふるさと」のような思いを込めて
演奏しました。

ネイチャーピアノ 静かな湖畔で

心が洗われるような、美しい森の静かな湖畔で…
こんな時だからこそ、優しく癒され、そっと寄り添う「心のふるさと」のような思いを込めて演奏しました。

昨年秋、伊那市千代田湖にてネイチャーピアノで「月の光」「トロイメライ」「水のプレリュード」の3曲を、300kgのグランドピアノを湖畔に設置して、その場で録音&撮影をし、動画を作成いたしました。ぜひご覧ください。
収録日の11月18日快晴の早朝、湖は鏡のように森を反映し、どこまでも澄んで美しく、焚き火で暖をとりながらの演奏でした。手もかじかむ寒さです。今になって思えば、よくもそんな悪条件の中で弾いたものです。全く苦にならないのが不思議でした。
雨が一粒降っても風が吹いても、その場での録音はNGですし、湿気は楽器に大敵です。収録日に快晴を呼びこむために、「いい子にしていよう」といつも心がけては…います。1週間前には雨マークだった天気予報も、2日前には有り難いことに快晴マークに変わりました。このプロジェクトは優秀で気持ちの良いスタッフに恵まれているからできることなのです。
元々は捨てられていた赤い小さなアップライト・ピアノを、山へ持っていって音を出した感動が、きっかけとなって生まれたこのプロジェクトです。この度、ネイチャーピアノにご賛同いただいた河合楽器製作所さまより、木目調の美しいグランドピアノを寄贈していただきました。
このプロジェクトに関わっていただいた、皆様一人ひとりの共通の想いは、「自然が好き、自然に魅せられている」です。自然にみならい、助け合いながら生かされていることを知る…ただ心の底から喜びを感じて、自然の大きな懐に抱かれて無条件に楽しいのです。

ネイチャーピアノとは、自然が織りなすハーモニーと呼応して奏でる、その日その時だけのピアノサウンドを言います。鳥の声や、光のハーモニー、甘酸っぱい木の香り、土の温もり、水のきらめき、その場の一期一会で作られるハーモニーのことを言います。ホールでは絶対に味わえない極上の体験となることでしょう。
大空の下で深く呼吸し自然と対話することが、これからの未来へ命をつなげていくきっかけになるかもしれないと、そんなことを願いながら祈りをこめて「ネイチャーピアノ」を奏でています。
楽器を持ち込むためには制約を受けますが、自然に応援していただきながら、なお足りない部分を私の思いとで、補って聴いていただけましたら幸いです。

我が郷土の魅力を、音楽を通して違った角度から味わう。コンセプトはまさに自然と音楽の調和です。今後、子どもたちともこのような思いを共有していけたらうれしく思います。私も自然に学びながら、未来の森へ何かしらのお返しができたらと願っています。

平澤 真希
ピアノ アイコン

甘酸っぱい木々に囲まれ
鳥のさえずりや虫の声
風のささやき
土や草の香りや
月や星の煌めきとが
一体となった
ピアノのメロディー

【曲目】水のプレリュード/平澤真希 作曲

【曲目】 水のプレリュード/平澤真希 作曲

【曲目】月の光/ドビュッシー 作曲

【曲目】 月の光/ドビュッシー 作曲

【曲目】トロイメライ/シューマン 作曲

【曲目】 トロイメライ/シューマン 作曲

伊那市の森と
ネイチャーピアノ

50年の森林ビジョンを推進する伊那市は、様々な観点から森の活用などについてすすめています。

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